ロシアの関与指摘=ナワリヌイ氏側近襲撃―リトアニア 2024年03月13日 20時07分

ビリニュスで襲撃された後のレオニード・ボルコフ氏=12日に同氏の妻がX(旧ツイッター)に投稿(AFP時事)
ビリニュスで襲撃された後のレオニード・ボルコフ氏=12日に同氏の妻がX(旧ツイッター)に投稿(AFP時事)

 【ベルリン時事】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の側近レオニード・ボルコフ氏が、亡命先のリトアニアで襲撃を受けた事件について、リトアニア情報当局は13日、ロシアが関与した可能性を指摘した。ロイター通信などが伝えた。
 陣営幹部だったボルコフ氏は12日、リトアニアの首都ビリニュスの自宅前で襲われた。リトアニア国家安全保障局は、ロシア大統領選に反体制派が影響を与えるのを阻止するのが、事件の目的だった可能性が高いと説明した。
 ボルコフ氏は獄死したナワリヌイ氏に代わって、ロシア国外から情報を発信していた。2月には欧州連合(EU)欧州議会で、プーチン大統領の5選が確実視される大統領選を認めないよう訴えていた。
 ナワリヌイ氏の報道担当者によれば、犯人は「車の窓ガラスを割り、目に催涙ガスを噴射した後、ハンマーで殴り始めた」。リトアニア政府関係者はAFP通信に、ボルコフ氏が複数の部位を打撲し、手のひらを骨折したと説明した。警察は傷害事件として容疑者の行方を追っている。 

海外経済ニュース