半導体3工場が起工式=ルネサスも参画、国産化推進―インド 2024年03月13日 16時50分

13日、インド各地で行われた半導体3工場の起工式にオンラインで参加するモディ首相(写真左)(インド政府報道情報局提供)
13日、インド各地で行われた半導体3工場の起工式にオンラインで参加するモディ首相(写真左)(インド政府報道情報局提供)

 【ニューデリー時事】インド各地で13日、日本の大手半導体メーカー・ルネサスエレクトロニクスなどが参画する半導体3工場の起工式が行われた。インドは本格的な半導体製造拠点に乏しく、3件の整備で国産化を推進する。投資額は計1兆2560億ルピー(約2兆2300億円)。
 ルネサスは地元企業やタイの企業と合弁会社を設立し、西部グジャラート州の工業団地に製品の組み立てやテストなどの「後工程」を担う工場を設置。生産能力は1日当たり1500万個を目指す。
 他の2件は国内大手財閥タタ・グループの傘下企業2社がそれぞれ主導。タタ・エレクトロニクスは台湾の受託製造大手、力晶積成電子製造(PSMC)と提携し、製造工程の中心で難易度の高い「前工程」の工場を同州内に整備。傘下のもう1社は北東部アッサム州に施設を建設する。
 インド政府は手厚い補助金を通じて工場誘致を図っており、2月末に3件の計画を承認した。モディ首相は起工式にオンラインで参加。X(旧ツイッター)に「インドは有数の半導体製造ハブになる。3施設は経済成長や技術革新を促進するだろう」と投稿した。 

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