英、有罪取り消し法案提出へ=郵便局長らに補償金―大規模冤罪事件 2024年03月13日 14時28分

 【ロンドン時事】富士通の会計システムの欠陥がきっかけで起きた英国の郵便局を舞台とする大規模な冤罪(えんざい)事件を巡り、英政府は13日、窃盗や横領などの罪で不当に起訴された郵便局長らの有罪判決を直ちに無効とする法案を議会に提出すると発表した。今夏までの成立を目指す。
 法案が救済対象とするのは、1996~2018年に会計上の不正を行ったとして、有罪判決を受けた郵便局長ら。被害者の早期の生活再建を支援するため、補償金を60万ポンド(約1億1300万円)に確定すれば直ちに受け取ることを可能とした。有罪にはならなかったものの、相当な損害を被った局長らも7万5000ポンドの補償を受けることができる。 

海外経済ニュース