欧州委、ボスニアの加盟交渉勧告=ウクライナとの枠組みも提案 2024年03月13日 07時26分

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長=2月28日、仏ストラスブール(EPA時事)
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長=2月28日、仏ストラスブール(EPA時事)

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は12日、EUの「加盟候補国」となっているボスニア・ヘルツェゴビナについて、加盟交渉入りを加盟国に勧告したと発表した。昨年末に交渉開始が決まったウクライナとモルドバを巡っても、協議に必要となる交渉枠組み案を取りまとめ、各国に提示した。
 ボスニアは2016年に加盟を申請。22年12月、加盟候補国に認められた。欧州委は、汚職やマネーロンダリング(資金洗浄)対策の進展に加え、司法制度の改善なども評価。「加盟に必要な水準に達した」と説明した。発表に先立ちフォンデアライエン欧州委員長は、ボスニアが外交安全保障政策でEUと「完全に足並みをそろえている」と述べた。
 一方、欧州委は、ボスニアよりも手続き上先行するウクライナとモルドバを巡っては、「加盟交渉の指針と原則を定める」交渉枠組み案を加盟国に示した。今後、正式な交渉開始に向けて協議し、全会一致で承認する必要がある。 

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