ウクライナに弾薬追加供与=「経費節約」で440億円超捻出―米 2024年03月13日 07時14分

サリバン米大統領補佐官=2月14日、ワシントン(EPA時事)
サリバン米大統領補佐官=2月14日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】バイデン米政権は12日、ロシアの侵攻が続くウクライナに対し、最大3億ドル(約440億円)の砲弾や弾薬などを新たに供与すると発表した。昨年末の予算枯渇後、初の軍事支援だが、米高官は支援継続には緊急予算の承認が必要だとして議会に対応を迫っている。
 軍事支援には155ミリ砲弾のほか、高機動ロケット砲システムHIMARS(ハイマース)の弾薬、携帯型地対空ミサイル「スティンガー」などが含まれる。
 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は12日の記者会見で、今回の支援だけでは「今後数週間でウクライナの弾薬が尽きることを防げない」と警告。野党共和党が多数派を占め、予算案の採決を引き延ばしている下院に行動を促した。
 米軍は在庫として抱える武器や弾薬をウクライナに供与する一方、新たに弾薬などを購入して在庫を補充。国防総省のライダー報道官はこの日の記者会見で「(在庫補充時の)交渉で経費を節約した」と述べ、今回の追加供与が可能になったと説明した。 

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