「マリウポリの20日間」受賞=ウクライナ侵攻の現実映す―米アカデミー 2024年03月11日 15時31分

10日、米ロサンゼルスで、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したビデオジャーナリストのムスティスラフ・チェルノフさん(中央)ら(AFP時事)
10日、米ロサンゼルスで、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したビデオジャーナリストのムスティスラフ・チェルノフさん(中央)ら(AFP時事)

 【ロサンゼルス時事】米ロサンゼルスで10日(日本時間11日)開かれた第96回米アカデミー賞授賞式で、長編ドキュメンタリー賞に「実録 マリウポリの20日間」が選ばれた。ロシアによるウクライナ侵攻の現実をAP通信の取材班が撮影した作品。
 ウクライナ人ビデオジャーナリストのムスティスラフ・チェルノフさんは「この舞台でこの映画を作らなければ良かったと話す最初の監督になるだろう」とスピーチした。「この現実をロシアがウクライナを攻撃せず、都市を占領しない姿と交換できたら」と憤りを抑えつつ語った。
 チェルノフさんは「(連帯により)真実が広まり、マリウポリの人々と犠牲者を救える。映画は記録を形成し記録は歴史になり、彼らの人生は決して忘れられないだろう」と呼び掛けた。 

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