ラマダン入り、ガザ戦闘やまず=信仰心高揚で緊張激化の恐れ 2024年03月11日 07時12分

10日、パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の攻撃を受けて立ち上る煙(AFP時事)
10日、パレスチナ自治区ガザで、イスラエル軍の攻撃を受けて立ち上る煙(AFP時事)

 【イスタンブール時事】中東イスラム諸国の多くで11日、イスラム暦のラマダン(断食月)が始まった。イスラム教徒にとって預言者ムハンマドが神の啓示を受けた最も神聖な月で、信仰心が高まる。パレスチナ自治区ガザではイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止が実現せず、軍事作戦を続けるイスラエルや同国を支持する米国への反発から、中東各地で緊張が増す恐れがある。
 ロイター通信によると、ガザ休戦交渉を仲介するエジプトは10日も協議再開を模索。ただ、イスラエルとハマスの隔たりは大きく、進展は得られていないもようだ。AFP通信は「今後10日間は外交的取り組みが強化される」との関係筋の話を伝えた。
 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、ハマスの最高指導者ハニヤ氏は10日、「占領軍(イスラエル)が戦闘をやめるという確約がない。合意に達しない責任は敵側にある」とイスラエルを非難した。 

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