「イスラエルに損害及ぼす」=バイデン米大統領、ネタニヤフ首相を批判 2024年03月10日 09時51分

バイデン米大統領=9日、南部ジョージア州アトランタ(AFP時事)
バイデン米大統領=9日、南部ジョージア州アトランタ(AFP時事)

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は9日放送のMSNBCテレビのインタビューで、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘で市民ら3万人以上が犠牲になったことに関し、同国のネタニヤフ首相について「イスラエルを救うというより、損害を及ぼしている」と批判した。米大統領がイスラエルの首相に対してここまで厳しく表現するのは異例だ。
 バイデン氏は「ネタニヤフ氏はイスラエルを守る権利はあるが、彼の行動の結果によって失われた罪のない人々の命に注意を払わなければならない」と改めて強調した。
 イスラエル軍が検討しているパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの本格侵攻については、「レッドライン(越えてはならない一線)だ」と警告。ただ、「イスラエルを守ることは依然として重要だ。見捨てることはしない」とも述べた。
 戦闘休止に向けてエジプトで行われた交渉は、現在までに目立った成果は出ていない。バイデン氏は、10日ごろに始まるイスラム教のラマダン(断食月)までの合意実現に関して「可能性は常にある。あきらめない」と語った。 

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