「立場に固執」とハマス批判=ラマダン中の緊張悪化警戒―イスラエル 2024年03月10日 06時13分

9日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊された集合住宅前に集まる市民(AFP時事)
9日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊された集合住宅前に集まる市民(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イスラエル首相府は9日、パレスチナ自治区ガザで続く戦闘の休止を巡る交渉で、イスラム組織ハマスが「取引に関心がないかのように、自らの立場に固執している」と批判した。近く始まるイスラム教のラマダン(断食月)の間に「ガザ市民を犠牲にして、地域を燃え上がらせようとしている」と非難。ハマスが信仰心の高揚を利用して、イスラエルへの反発をあおることをもくろんでいると警戒感を示した。
 首相府は声明で、イスラエルの対外情報機関モサドのバルネア長官が8日、ガザで拘束下にある人質の解放に向け、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官と協議したと発表。「相違点を狭めて合意を進めるため、仲介国との協力は続いている」と強調した。 

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