「決戦は水曜日!」=投票率アップ狙い15年前から―インドネシア大統領選 2024年02月06日 15時02分

2019年4月のインドネシア大統領選に立候補し、投票を終えた現国防相のプラボウォ氏=西ジャワ州ボゴール(AFP時事)
2019年4月のインドネシア大統領選に立候補し、投票を終えた現国防相のプラボウォ氏=西ジャワ州ボゴール(AFP時事)

 【ジャカルタ時事】インドネシア大統領選が1週間後の14日に行われる。国会や地方議会の選挙も同時に実施されるこの日は水曜日。投票日の曜日は国によって異なるが、さかのぼってみるとインドネシアでは、ジョコ大統領が初当選した2014年と再選を果たした19年の大統領選も水曜日。今回、6月に設定されている決選投票日も水曜日だ。
 同国の大統領選が初めて行われたのは04年。1回目の投票では決着がつかず一騎打ちとなり、ユドヨノ氏が6代目の大統領に就任したが、このときは決選投票だけでなく、最初の投票日も月曜日だった。
 いつから水曜日になったのか。総選挙委員会によると、09年以降は常に水曜日に行われている。ユドヨノ氏が再選された同年の大統領選もそうだった。
 狙いは投票率アップにあるという。インドネシアの大統領選は直接選挙制。投票日当日は休日となるため、週末に近い月曜日や金曜日を指定すると3連休となり、投票所に行かない人が多くなると総選挙委員会が判断。火曜日や木曜日でも週末との間に1日休みを取れば「大型連休」になってしまうことから、避けたとしている。
 これまでに4回行われた大統領選の投票率は、決選投票も含めいずれも70%以上となっている。 

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