システム障害、世界で余波続く=欠航、1400便超 2024年07月21日 22時47分

 【ニューヨーク時事】世界的なシステム障害発生の余波が、航空業界を中心に21日も続いている。航空情報サイトによると、同日の世界全体の欠航は米東部時間朝の時点で1400便、遅延は1万4000便を上回った。旅行シーズンが本格化する中、利用客は旅程変更などを余儀なくされている。
 一方、マイクロソフトは20日、同社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を搭載する端末計約850万台が影響を受けたとする推計を公表した。同社は「ウィンドウズ端末全体の1%に満たないが、広い範囲に経済・社会的な影響を及ぼした」と説明した。
 米航空大手ユナイテッド航空は19日の時点で、「われわれのシステムはほとんど回復した」とする声明を公表したが、21日の欠航は朝の時点で約250便と、デルタ航空(約460便)に次いで多い。世界全体の欠航・遅延は混乱が広がった19日の水準と比べて7割ほど減ったが、沈静化に至っていない。 

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