米長官、サウジ皇太子と会談=ガザ危機収束に向け地域協調 2024年02月06日 08時58分

5日、リヤドで会談するブリンケン米国務長官(左)とサウジアラビアのムハンマド皇太子(国営サウジ通信提供)(AFP時事)
5日、リヤドで会談するブリンケン米国務長官(左)とサウジアラビアのムハンマド皇太子(国営サウジ通信提供)(AFP時事)

 【カイロ時事】ブリンケン米国務長官は5日、サウジアラビアの事実上の最高権力者ムハンマド皇太子とリヤドで会談した。国務省の発表によると、両者は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘に伴うパレスチナ自治区ガザの危機収束を目指した地域協調について協議した。
 ブリンケン氏は、ガザでの人道的ニーズに対処し、紛争の拡大を防止することが重要だと強調。両者は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での商船攻撃の停止を含め、「地域の緊張を早急に緩和する必要性」について話し合った。米国が仲介するサウジとイスラエルの国交正常化に関しても意見交換したとみられる。
 ブリンケン氏は8日までの日程で、サウジのほか、エジプト、カタール、イスラエル、ヨルダン川西岸を訪問。昨年10月のガザでの戦闘開始以降5回目となる中東歴訪で、イスラエルとハマスの戦闘休止合意の成立に向け各国高官と協議する。 

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