豪作家に猶予付き死刑判決=スパイ容疑で拘束―中国 2024年02月05日 17時32分

オーストラリア国籍の作家、楊恒均氏(本人のフェイスブックより)
オーストラリア国籍の作家、楊恒均氏(本人のフェイスブックより)

 【北京時事】中国の北京市第2中級人民法院(地裁)は5日、スパイ活動を行ったとして起訴されていたオーストラリア国籍の作家、楊恒均氏に対し、執行猶予付きの死刑判決を言い渡した。中豪両政府が明らかにした。豪側によると、問題行動がなければ、判決は2年後に終身刑に切り替わる。
 中国外務省の汪文斌副報道局長は5日、楊氏の「スパイ罪」が認定されたと発表。「裁判所は厳格に法に基づいて審理し、(楊氏の)権利を十分に保障した」と主張した。判決では楊氏の財産没収も言い渡した。
 一方、ウォン豪外相は「(判決は)ぞっとする知らせだ」とコメント。楊氏とその家族を引き続き支援することを強調した。 

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