対ハマス「取引に応ぜず」=イスラエル首相、ガザ南部進軍を強調 2024年02月05日 14時20分

パレスチナ自治区ガザ南部ラファの仮設避難所に逃れてきた子供ら=2日(EPA時事)
パレスチナ自治区ガザ南部ラファの仮設避難所に逃れてきた子供ら=2日(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は4日、イスラム組織ハマスとの戦闘休止を巡る交渉に関し、「どんな犠牲を払っても、いかなる取引にも同意しない」と言明し、人質解放の手段としてハマスとの合意を求めない考えを強調した。ロイター通信が報じた。パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止に向けた交渉は仲介役を交えて続いているが、イスラエル側が強硬姿勢を取り続ければ、合意が遠のく恐れがある。
 交渉では、ハマスにどこまで譲歩するかを巡りイスラエル政府内で意見の相違があると伝えられる。ネタニヤフ氏の発言には、一切妥協しない姿勢を強調し、国内の右派勢力にアピールする狙いが透ける。
 極右政党のベングビール国家治安相は、ガザのパレスチナ住民に対する支援拡大を求めるバイデン米大統領を批判。米紙の取材に「(前大統領の)トランプ氏が権力の座にあるなら、米国の行動は全く違うだろう」と語った。一方、戦時内閣メンバーのガンツ前国防相は米国の支援に感謝するコメントを発表した。 

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