米英、フーシ派をまた空爆=親イラン組織を連日攻撃 2024年02月04日 09時30分

イエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点空爆に向かう英空軍の戦闘機=3日、キプロスの英空軍基地(同軍提供)(EPA時事)
イエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点空爆に向かう英空軍の戦闘機=3日、キプロスの英空軍基地(同軍提供)(EPA時事)

 【ワシントン時事】米軍は3日、英軍と共にイエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点を空爆した。米軍は2日にシリアとイラクの親イラン武装組織の拠点を空爆したばかりで、イランの代理勢力に対する攻撃が激化している。
 米英両軍の発表によると、イエメン国内の13カ所の武器庫やミサイル発射施設などを標的とした。オーストラリア、バーレーン、カナダ、デンマーク、オランダ、ニュージーランドが支援した。米英などは共同声明で「われわれは人命や自由な通商を守り続けることをためらわない」とフーシ派に警告した。
 米英両軍による空爆は1月11日の軍事行動開始以降で3度目。フーシ派は昨年11月以降、商船攻撃を30回以上繰り返しており、米英両軍の空爆後もやんでいない。
 一方、ヨルダンでの無人機攻撃で米兵3人が殺害された報復として、米軍が2日にシリアとイラクの親イラン武装組織に対して実施した空爆で、死者数が少なくとも45人となった。在英シリア人権監視団体は3日、シリア国内での死者が29人になったと公表。イラク政府も民間人を含む16人が死亡したと発表した。
 イラク政府は米代理大使を呼び出して抗議するなど、米国に対する反発を強めている。米政府は空爆前にイラクに伝達したと主張している。 

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