「予備役帰還を」妻ら反戦デモ=ロシア動員500日、記者拘束 2024年02月03日 20時50分

ロシアの「無名戦士の墓」に献花する予備役兵の親族=1月6日、モスクワ(AFP時事)
ロシアの「無名戦士の墓」に献花する予備役兵の親族=1月6日、モスクワ(AFP時事)

 ウクライナ侵攻を続けるロシアの首都モスクワで3日、前線に送られた予備役兵士の妻らが動員解除と帰還を求めてデモを行った。200人に上ったとされる参加者は、白色の帽子やスカーフを頭にかぶり、クレムリン(大統領府)に近い「無名戦士の墓」に集団で献花。事実上「反戦」の意を示した。
 独立系放送局「ドシチ(雨)」によると、同様のデモは8回目。今回は極東ウラジオストクからの参加者もおり、規模が拡大した。警察当局は取材した一部ジャーナリストを拘束したが、予備役の妻らには触れなかったという。
 3日は2022年9月にプーチン大統領が予備役の部分動員令を出してから500日の節目。国民の大半は政権を支持する保守層だが、侵攻の長期化に対しては不満も出ている。通常の反政権デモと違い、今回は拘束された参加者はいなかったとみられ、政権はプーチン氏の通算5選に向けた大統領選を3月に控えて世論の動向に敏感になっているもようだ。 

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