「バービー」監督候補外れ驚き=男性優位批判も―米アカデミー賞 2024年02月03日 15時23分

米映画監督グレタ・ガーウィグさん=1月4日、米カリフォルニア州パームスプリングズ(AFP時事)
米映画監督グレタ・ガーウィグさん=1月4日、米カリフォルニア州パームスプリングズ(AFP時事)

 【ロサンゼルス時事】「バービー人形」を実写化した映画「バービー」が、米映画界最高の栄誉とされる米アカデミー賞の監督賞、主演女優賞の候補から外れたことに驚きが広がっている。2023年の世界興行収入で首位だったためだ。男性優位の選考が背景にあるとの批判も出ている。
 バービーは、青春映画「レディ・バード」(17年)でアカデミー賞候補入りしたグレタ・ガーウィグさんが監督。主演したマーゴット・ロビーさんは製作陣にも名を連ねた。
 バービーの恋人ケンを演じ助演男優賞にノミネートされたライアン・ゴズリングさんは米メディアに対し、「2人抜きではこの映画は無かった。残念だ」とコメントした。一部では「女性軽視」との声も上がる。
 アカデミー賞には、多様性が欠如しているとの批判が付きまとってきた。米紙ニューヨーク・タイムズは、監督賞に仏映画「落下の解剖学」のメガホンを握った女性のジュスティーヌ・トリエさんが入らなければ「さらに説明を求められただろう」と指摘した。一方で、コメディーが支持を得ることの難しさにも言及した。
 バービーは7部門にノミネートされた。ガーウィグさんは脚色賞の候補でもあり、受賞の行方が注目されている。 

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