目先は上昇相場
レオス・キャピタルワークス経済調査室長・三宅一弘氏 2025年05月21日 14時10分

 トランプ米政権の強硬な関税政策で株式市場は調整を余儀なくされた。米国と各国の貿易交渉の進展期待や、米国の堅調な労働市場を背景に、目先2カ月は日本株も上昇相場が見込めるだろう。
 7月は内外で重要イベントが目白押しだ。米国が一時停止している相互関税の上乗せ部分の期限が7月上旬に到来するほか、米議会で審議中の減税法案は同月中の成立を目指すとされる。米政権が関税政策でより強硬な姿勢に出る可能性もゼロではないが、政治的に景気動向や株価水準を意識した政策を取らざるを得ないだろう。
 参院選の投開票日の想定は7月20日だ。与党の議席減が懸念材料ではあるものの、自公政権の継続が確認できれば市場に安心感が広がる。
 日経平均株価の当面のターゲットは4万円になる。トランプ米大統領が現実路線に進むのなら最高値4万2224円に挑戦するだろう。日本企業のガバナンス改革も相場をけん引する。

私の相場観