当面はレンジ内の動き
ノースアイランド投資顧問代表取締役・白石茂治氏 2025年04月24日 14時18分

 株式市場はトランプ米政権の政策の影響をにらみながらの動きとなり、日経平均株価は当面、3万5000円を中心に上下1000円程度のレンジ内の動きになると予想している。
 トランプ大統領の関税政策などが不透明なため、日本市場は米国市場に連動する形で不安定だ。トランプ関税に関する日米交渉の行方や関税発動後の企業の業績動向など、見極め材料は多い。
 一方、東証は株式売買に必要な最低金額である投資単位を10万円程度に引き下げるよう上場企業に求める方針を決めた。これは企業に株式分割を促すものだが、株価が上昇すれば投資金額は膨らむ。海外投資家は投資単位が現状の最低100株から1株に変更されることを期待していた。
 短期的には好感されるかもしれないが、根本的な日本の構造問題が解決しておらず、海外勢の本格的な日本株の見直し買いにはつながらないだろう。

私の相場観