堅調展開続く
SOMPOアセットマネジメントシニア・インベストメントマネージャー田中英太郎氏 2024年07月25日 14時31分

 株式市場は、良好な企業業績をけん引役に堅調な展開が続くだろう。日経平均株価は年度末に向けて4万1500円を、東証株価指数(TOPIX)は2950を中心としたレンジ相場になると考えている。
 国内で実質賃金のプラス化が見込まれる中、賃金の改善効果から消費関連など内需企業の業績は底堅いものとなろう。また、グローバル製造業も循環的な回復局面に移行するとみており、国内企業の業績は1桁台後半の営業増益率を確保できるのではないか。
 今後は発表が本格化する4~6月期決算や9月中間決算など、業績推移を見極めたい。懸念要因としては、(1)期初段階で立てた保守的な会社予想に届かず、業績不安が台頭(2)米国のインフレ沈静化が遅れ、金融引き締め状況が長期化し、高水準の金利継続(3)日米の金融政策変更を受けて、急激な円高・ドル安が進展―などだ。

私の相場観