〔NY外為〕円下落、一時145円台=米雇用統計堅調で(3日) 2025年07月04日 06時34分

 【ニューヨーク時事】連休前3日のニューヨーク外国為替市場では、堅調な米雇用統計を受けて円売り・ドル買いの流れが加速し、円相場は一時1ドル=145円台前半に下落した。午後5時現在は144円88~98銭と、前日同時刻(143円64~74銭)比1円24銭の大幅な円安・ドル高。
 朝方発表された6月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比14万7000人増と、市場予想(11万人)を上回った。労働市場の底堅さが保たれていることを示唆する内容だったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退。米長期金利が上昇し、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが先行した。
 CMEグループのフェドウオッチによると、FRBが7月の金融政策会合で政策金利を据え置く確率が9割と、前日の7割強から大きく上昇した。
 米サプライ管理協会(ISM)が3日公表した6月の米サービス業購買担当者指数(PMI)が50.8と、前月から0.9ポイント上がり、予想を若干超過したことも円売り・ドル買いを誘った。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1751~1761ドル(前日午後5時は1.1795~1805ドル)、対円では同170円36~46銭(同169円40~50銭)と、96銭の円安・ユーロ高。170円台を付けるのは昨年7月以来約1年ぶり。

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