〔NY外為〕円下落、一時145円台前半=1週間ぶり安値水準(3日朝) 2025年07月03日 22時26分

 【ニューヨーク時事】連休前3日午前のニューヨーク外国為替市場では、6月の米雇用統計が市場予想を上回ったことを受けて円売り・ドル買いが進み、円相場は1ドル=145円27銭近辺と、6月下旬以来約1週間ぶりの安値水準まで下落した。午前9時現在は145円00~10銭と、前日午後5時(143円64~74銭)比1円36銭の大幅な円安・ドル高。
 米労働省が朝方発表した6月の米雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比14万7000人増と、市場予想(11万人増=ロイター通信調べ)を上回った。失業率は4.1%と、前月から若干改善。市場予想は4.3%だった。米労働市場が引き続き底堅さを維持していることが明らかになったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が幾分後退し、米長期金利が上昇。日米金利差の観点から円売り・ドル買いの流れが強まり、円はレンジを切り下げた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1730~1740ドル(前日午後5時は1.1795~1805ドル)、対円では同170円20~30銭(同169円40~50銭)と、80銭の円安・ユーロ高。

前日からの主な出来事