〔NY外為〕円、142円台前半(17日) 2025年04月18日 08時04分
【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク外国為替市場では、早期の米利下げ観測後退で円売り・ドル買いが進み、円相場は1ドル=142円台前半に下落した。午後5時現在は142円29~39銭と、前日同時刻(141円77~87銭)比52銭の円安・ドル高。
ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁はこの日朝方、米フォックスビジネスのインタビューで、「政策金利をすぐに変更する必要はない」と言明した。市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ期待が後退。日米金利差に着目した円売り・ドル買いが優勢となった。
米国の高関税措置を巡る日米協議を受け、米国による円安是正要求への警戒感が和らぎ円安・ドル高が加速した海外市場の流れも引き継いだ。
トランプ米大統領はSNSへの投稿で、パウエルFRB議長の利下げ判断について「いつも遅すぎるし、間違っている」と批判。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ氏がここ数カ月間、パウエル氏の解任を検討していると報じた。これを受け、「金融政策の不透明感」(市場参加者)から様子見ムードも漂った。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1356~1366ドル(前日午後5時は1.1393~1403ドル)、対円では同161円91銭~162円01銭(同161円69~79銭)と、22銭の円安・ユーロ高。