〔NY金〕3日ぶり反落、3328.40ドル(17日) 2025年04月18日 03時44分
【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、利食い売りが先行し、3日ぶりに反落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比18.00ドル(0.54%)安の1オンス=3328.40ドル。
米中貿易摩擦激化への警戒感を背景に、前日の相場は3%超高となり、史上最高値を更新。これを受け、この日は利益確定の売りが優勢となった。
欧州中央銀行(ECB)による0.25%の利下げなどを受けた対ユーロでのドル高も、ドル建てで取引される商品の割高感につながり相場を圧迫した。グッドフライデー(聖金曜日)に伴う3連休を控えたポジション調整目的の売りもみられた。
一方、市場参加者らは、米高関税政策における米国と対象国間での交渉の行方を引き続き注視。米政権の関税措置見直しに向け、赤沢亮正経済再生担当相が16日午後、ホワイトハウスでトランプ大統領と会談した。その後、交渉担当のベセント財務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表、ラトニック商務長官と閣僚レベルで協議。交渉の具体的な内容は分かっていないものの、赤沢氏は日米は可能な限り早期に関税交渉の包括的な合意を目指すことで一致したと明かした。一方、トランプ氏は会談後、「日本の代表団に会えて光栄だ。大きな進展だ」とSNSに投稿したほか、ベセント氏も17日、X(旧ツイッター)への投稿で、前日の協議について「非常に満足な方向に進んでいる」と述べた。
トランプ氏は17日、ホワイトハウスでイタリアのメローニ首相と会談。会談前に記者団に対し、関税を巡って欧州との「ディール(取引)」には「ほとんど問題がない」との認識を明らかにした。メローニ氏も米国と欧州連合(EU)のディールの実現を「支援していく」と語った。