〔NY石油〕WTI大幅続落、61.99ドル=約4年ぶり安値(4日) 2025年04月05日 04時56分
【ニューヨーク時事】週末4日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給の緩みへの警戒感から売りが膨らみ、大幅続落した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値(終値に相当)は前日比4.96ドル(7.41%)安の1バレル=61.99ドルと、中心限月の清算値ベースで2021年4月以来約4年ぶりの安値を付けた。週間では10.63%安。6月物は4.82ドル安の61.65ドル。
トランプ米大統領は2日、相互関税を発表。中国からの輸入品に対する相互関税率は34%と設定された。中国は4日、相互関税に対する報復措置として、米国からのすべての輸入品に対し、10日から34%の追加関税を課すと発表した。大国同士による関税の応酬となったことで貿易摩擦激化への懸念が拡大。景気鈍化につながり石油需要が減退するとの連想から、原油に売りが殺到し、2021年のパンデミック時以来の安値水準へと急落した。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」に参加する8カ国は4日、予定した段階的な減産解除計画を加速することで合意、5月から日量41万1000バレルの増産を行うことが決まった。合意が予想外の規模となったことも、供給拡大を懸念する売りにつながった。
一方、米石油大手シェブロンが主導する企業連合カスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)が、ロシア規制当局による操業停止命令を巡って同国の裁判所に異議を申し立てる準備を進めているとの報も、相場の下押し要因となった。
▽ガソリン=続落。中心限月5月物の清算値は10.98セント安の1ガロン=205.45セント。 ▽ヒーティングオイル=続落。5月物の清算値は10.70セント安の1ガロン=208.19セント。