〔米株式〕ダウ大幅続落、一時1900ドル安で4万ドル割れ(4日午後1時26分) 2025年04月05日 02時45分
【ニューヨーク時事】週末4日午後のニューヨーク株式相場は、前日に続き売りが殺到し、大幅続落している。中国が米相互関税への報復関税を課すと発表したことで、「貿易戦争」への懸念が一気に強まった。優良株で構成するダウ工業株30種平均の下げ幅は一時、前日終値比で1900ドルを超え、昨年9月中旬以来約半年ぶりに4万ドルの節目を割り込んだ。午後1時26分現在は1722.69ドル安の3万8823.24ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は815.08ポイント安の1万5735.53。
中国政府は4日、米国からのすべての輸入品に対し、10日から34%の追加関税を課すと発表。トランプ米政権が2日公表した相互関税への報復措置と位置付け、相互関税と同じ税率に設定した。中国はこれまでの抑制的な対応を一転させたため、米中の対立激化は必至との警戒感が台頭。投資家の不安心理を示す「恐怖指数」として知られる米シカゴ・オプション取引所のVIX指数は、昨年8月以来の高水準に達し、世界同時株安に歯止めがかからない状態に陥っている。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は4日の講演で、トランプ政権の高関税政策によりインフレが上昇し、経済成長は鈍化する可能性があるとの見解を示した。パウエル氏は講演後の質疑応答で、実際に「高インフレと失業増のリスクに直面している」との認識を示したものの、こうした状況での中央銀行としての対応は「非常に困難」との言及にとどめた。さらに高関政策を嫌気して株価が急落する中、パウエル氏はトランプ大統領による利下げ要求に対して、「コメントしない」と言明。投資家の先行き不安が強まり、ダウは一段安となった。
個別銘柄では、ボーイングが8%超安、トラベラーズ、ゴールドマン・サックス、エヌビディアがいずれも7%超安となり、ダウ平均の下げを先導。半面、ナイキは4%超上伸している。ホーム・デポは約1%高。