〔米株式〕ダウ大幅続落、一時1700ドル安で4万ドル割れ(4日午前10時50分) 2025年04月05日 00時06分

 【ニューヨーク時事】週末4日午前のニューヨーク株式相場は、前日に続き売りが殺到し、大幅続落している。中国が米相互関税への報復関税を課すと発表したことで、「貿易戦争」への懸念が一気に強まった。優良株で構成するダウ工業株30種平均の下げ幅は一時、前日終値比で1700ドルを超え、昨年9月中旬以来約半年ぶりに4万ドルの節目を割り込んだ。午前10時50分現在は1726.55ドル安の3万8819.38ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は958.91ポイント安の1万5591.70。
 中国政府は4日、米国からのすべての輸入品に対し、10日から34%の追加関税を課すと発表。トランプ米政権が2日公表した相互関税への報復措置と位置付け、相互関税と同じ税率に設定した。中国はこれまでの抑制的な対応を一転させたため、米中の対立激化は必至との警戒感が台頭。投資家の不安心理を示す「恐怖指数」として知られる米シカゴ・オプション取引所のVIX指数は、2020年4月以来の高水準に達し、世界同時株安に歯止めがかからない状態に陥っている。
 市場は関心は、この後予定されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演での発言に向いている。
 米労働省が朝方発表した3月の米雇用統計は、米労働市場の堅調を改めて示唆する内容となった。景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比22万8000人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の13万5000人増を大幅に上回った。1月と2月については、計4万8000人下方修正された。失業率は4.2%と、前月(4.1%)から小幅上昇した。
 個別銘柄では、ボーイングが10%超安、ゴールドマン・サックスが9%超安、エヌビディアが7%超安となり、ダウ平均の下げを先導。半面、ユナイテッドヘルス・グループは1%高と、ダウ構成銘柄で唯一プラスを維持している。

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