〔NY石油〕WTI急落、61ドル台(4日午前) 2025年04月04日 22時58分

 【ニューヨーク時事】週末4日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米中の貿易摩擦激化に伴う景気減速への警戒感が広がり、急落している。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は午前9時35現在、前日清算値(終値に相当)比5.16ドル安の1バレル=61.79ドル。
 中国政府は4日、米国からのすべての輸入品に対し、10日から34%の追加関税を課すと発表した。トランプ米政権による相互関税への報復措置と位置付けており、相互関税と同じ税率に設定した。これを受け、米中の貿易摩擦が一段と激化するとの懸念が拡大。景気減速に伴いエネルギー需要が減退するとの警戒感が高まり、原油は売りにさらされている。関税政策を背景とした世界的な株安も、株と並ぶリスク資産とされる原油の売りを加速させている。
 米労働省が朝方発表した3月の雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比22万8000人増と、伸びは2月(11万7000人増=改定)から大きく拡大した。市場予想(13万5000人増)も上回った。失業率は4.2%と前月から0.1ポイント上昇したものの、おおむね労働市場の堅調さを示す内容と受け止められ、相場は発表直後に下げ幅を一部縮小する場面もあった。

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