〔NY外為〕円、158円台前半(8日) 2025年01月09日 07時20分
【ニューヨーク時事】8日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の高止まりを眺めて円売り・ドル買いが進行し、円相場は1ドル=158円台前半に下落した。午後5時現在は158円29~39銭と、前日同時刻(158円03~13銭)比26銭の円安・ドル高。
米メディアによると、トランプ次期大統領は輸入品に対する関税強化に法的根拠を与えるため、国家経済緊急事態の宣言を検討しているという。これを受け、米長期金利の指標である10年債利回りは早朝に一時4.7%台に上昇。これがドル買いを支援し、円は158円50銭に弱含んで米市場入りした。
朝方の米雇用関連指標は強弱まちまち。民間雇用サービス会社ADPが発表した昨年12月の就業者数の伸びは市場予想を下回ったが、労働省が集計した新規失業保険申請(4日までの1週間)は2週連続で減少し、報道によると、約10カ月ぶりの低水準となった。
また、午後公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(昨年12月17~18日開催分)では、トランプ次期政権の発足を視野に物価上振れリスクが指摘された。ただ、いずれに対しても市場の反応は乏しく、週末10日発表の雇用統計や、20日のトランプ氏の大統領就任式を前に様子見ムードが広がり、相場は小動きに終始した。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0314~0324ドル(前日午後5時は1.0335~0345ドル)、対円では同163円37~47銭(同163円30~40銭)と、07銭の円安・ユーロ高。