日中外相、意思疎通強化で一致=岩屋氏、新たなブイの即時撤去要請―水産物合意の履行確認 2024年12月25日 16時18分

中国の王毅共産党政治局員兼外相(右)と握手を交わす岩屋毅外相=25日、北京(代表撮影・時事)
中国の王毅共産党政治局員兼外相(右)と握手を交わす岩屋毅外相=25日、北京(代表撮影・時事)

 【北京時事】岩屋毅外相は25日、中国の王毅共産党政治局員兼外相と北京の釣魚台迎賓館で会談した。意思疎通を強化し、王氏が来年早期に訪日し、ハイレベル経済対話を開くことで合意。一方、岩屋氏は沖縄県・与那国島南方の排他的経済水域(EEZ)内で中国側が設置したとみられる海上ブイが新たに一つ確認されたと指摘し、即時撤去を求めた。
 外相の訪中は1年8カ月ぶりで、会談は昼食会を含め約3時間行われた。両氏の対面会談は初めて。
 冒頭、岩屋氏は「課題と懸案を減らし、協力と連携を増やす第一歩にしたい」と強調。王氏は、「共に中日関係を健全かつ安定的に前進させていきたい」と述べた。
 懸案となっている日本産水産物の輸入再開について、岩屋氏は早期の再開を要請。両氏は9月の日中合意の着実な履行を確認した。また、日本産牛肉の輸入再開や、精米の輸入拡大に向けた当局間協議を早期に再開することも決めた。 

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中国の王毅共産党政治局員兼外相(右手前)と会談する岩屋毅外相(左手前)=25日、北京(代表撮影・時事)
中国の王毅共産党政治局員兼外相(右手前)と会談する岩屋毅外相(左手前)=25日、北京(代表撮影・時事)

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