〔NY金〕上伸、2664.80ドル(27日) 2024年11月28日 05時38分
【ニューヨーク時事】27日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル安を受けた割安感から買いが強まり、上伸した。この日から新たに中心限月となった2月物の清算値(終値に相当)は前日比18.50ドル(0.70%)高の1オンス=2664.80ドル。
金先物相場は、週初に投資家のリスク投資意欲が回復したことで売りが膨らみ、3%安となった。大きく売り込まれた反動で前日の相場は小反発。この日も買い戻しの動きが先行し、ほぼプラス圏で推移した。外国為替相場でユーロに対しドル売りが優勢となり、ドル建てで取引される金の割安感が意識されたことが、相場を支援した。
米商務省が午前発表した10月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.3%上昇。伸びは前月(2.1%)から3カ月ぶりに拡大したものの、市場予想と同水準だった。
米連邦準備制度理事会(FRB)が前日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(11月6~7日開催分)では、一部の参加者がインフレが低下しない場合に利下げを停止する可能性を示唆した。ただ市場では、おおむね堅調な経済指標を背景に、改めて12月のFOMCでの0.25%の利下げの可能性を織り込む動きが強まりつつある。