〔東京外為〕ドル、一時148円台前半=買い一巡後は伸び悩む(19日正午) 2025年08月19日 12時09分

 19日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米格付けに絡む材料で買いが強まり、一時1ドル=148円台前半に上昇した。ただ、買い一巡後は戻り売りに押され、147円台後半に伸び悩んでいる。正午現在、147円80~81銭と前日(午後5時、147円46~46銭)比34銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は147円40銭前後を軸にもみ合った後は買いが優勢となり、米国時間の序盤には147円70銭台に浮上。中盤には米長期金利の上昇を背景に一時148円近くまで上値を切り上げた。その後はいったん戻り売りに押され、147円60銭台に反落。終盤は147円80銭台に持ち直した。
 東京早朝は同水準で推移した後、やや強含みとなっている。午前9時以降、日経平均株価の軟調な展開などを背景に売りが強まり、仲値前後には147円70銭近くに軟化した。ただ、同水準では買い戻しが入ったほか、米格付け絡みの材料で買いが強まり、一時148円10銭前後まで上昇。もっとも、買いは続かずにすぐに値を下げ、正午にかけて147円台後半で推移している。
 市場では「S&Pが米国債格付けを据え置いたことから買いが強まった」(為替ブローカー)とみられている。ただ、「買いは一時的で、すぐに売り戻された」(同)とされ、結果的に午前中のドル円は「方向感を欠いた」(同)と指摘される。今週は、週末に日本の消費者物価(CPI)やジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演などを控え、「それまでは積極的には動きにくく、方向感の出にくい状態が続くのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。ユーロは午前9時以降、対円、対ドルで軟調。正午現在、1ユーロ=172円24~24銭(前日午後5時、172円23~26銭)、対ドルでは1.1653~1654ドル(同1.1681~1681ドル)。

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