〔東京外為〕ドル、143円台後半=調整買いで上昇(6日正午) 2025年06月06日 12時08分

 6日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、ポジション調整の買いなどで、1ドル=143円台後半に上昇した。正午は、143円83~85銭と前日(午後5時、143円33~34銭)比50銭のドル高・円安。
 5日の米国時間の序盤は、週間新規失業保険申請件数の2週連続悪化を受けて売りが強まり、142円70銭台に下落。その後は、米中首脳が電話会談したと伝わると、通商協議の進展期待から、143円60銭台に切り返した。中盤は、トランプ米大統領が習中国国家主席との会談について、「非常に前向きな結論に至った」と述べたことが好感され、144円近くまで上伸。終盤は、主要株価指数の下落でリスク選好ムードが後退し、143円40銭台に緩んだ。
 6日の東京早朝は143円40~50銭台で小動き。午前9時以降は、日経平均株価の上昇や持ち高調整の買いで、143円80銭台へ上昇した。
 ドル円は朝方から、じり高歩調となった。特段の買い材料は見当たらない中、「雇用統計前のポジション調整」(国内銀行)などでやや水準を切り上げた。
 午後は、米雇用統計を控えて徐々に様子見ムードが強まり、ドル円は動意の乏しい展開が予想される。
 ユーロは朝方に比べ対円で小幅高、対ドルは小幅下落。正午は、1ユーロ=164円51~52銭(前日午後5時、163円57~60銭)、対ドルでは1.1437~1438ドル(同1.1412~1413ドル)。

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