〔東京外為〕ドル、158円台前半=米長期金利上昇で小高い(9日午前9時) 2025年01月09日 09時06分
9日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇などを受け、1ドル=158円台前半で小高くなっている。もっとも、週末に米雇用統計の発表を控え、値幅は限られている。午前9時現在、158円20~21銭と前日(午後5時、158円10~11銭)比10銭の小幅ドル高・円安。
前日の海外市場では、欧州時間から米国時間にかけ、157円台後半から158円台半ばと昨年7月以来の高値水準まで急伸した。米メディアの一部報道で、トランプ次期米大統領が輸入品に対する関税強化に法的根拠を与えるため、国家経済緊急事態の宣言を検討していると伝えられ、「米長期金利が昨年4月以来の高水準まで上昇したことが買い材料になった」(外為仲介業者)とみられる。
ウォラーFRB理事の追加利下げを支持する旨の発言やADP全米雇用報告の弱い結果などを受け、いったん158円10銭台まで水準を切り下げたが、その後は158円台前半から半ばでもみ合った。東京時間も158円10~20銭台で推移している。
米国で発表された雇用関連指標は、24年12月のADP全米雇用報告の非農業部門就業者数が市場予想を下回った一方、週間新規失業保険申請件数は改善し、まちまちだった。24年12月17~18日開催のFOMC議事要旨は「想定通りの内容だった」(FX業者)と指摘され、材料視されなかったもよう。
朝方、昨年11月の毎月勤労統計調査の結果が公表された後も、相場の反応は限られた。
ユーロは対円、対ドルで軟調。午前9時現在、1ユーロ=163円16~18銭(前日午後5時、163円35~37銭)、対ドルでは1.0313~0313ドル(同1.0332~0332ドル)。