〔東京外為〕ドル、157円台後半=実需買いなどで底堅い(6日正午) 2025年01月06日 12時07分

 年明け最初の取引となった6日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いなどに支えられ、1ドル=157円後半で底堅くなっている。時間外取引で米長期金利が上昇したことも支援要因。正午現在、157円71~73銭と前営業日(12月30日午後5時、157円88~89銭)比17銭のドル安・円高。
 日本が長期連休となった年末年始のドル円は一時上下する場面もあったが、総じて157円台を中心とするレンジ圏で推移した。年末31日のアジア時間は、米金利低下を背景に一時156円前後に下押したが、その後は持ち直した。年明けには2日のアジア終盤から3日の米国時間中盤にやや上下したが、終盤は157円台前半で小動きだった。
 6日東京時間の早朝は157円10銭台で取引された後、やや買いが優勢だった。仲値にかけては実需筋の買いが入り、157円80銭台まで上値を切り上げた。いったん伸び悩んだが、改めて買いが優勢になった。「年明け最初の営業日だったこともあり、実需筋の買いがやや目立った」(大手邦銀)という。実需買い一巡後は伸び悩んだが、「米長期金利がやや上昇したことがドル円の支援要因になった」(為替ブローカー)という。
 このほか、植田日銀総裁の「今年も経済・物価情勢の改善が続いていけば、それに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく」などの発言が伝えられたが、「これまでの方針を確認したもので、特に材料視された様子はない」(先の大手邦銀)との声が聞かれる。ドル円は底堅くなったが、「日経平均株価が下落したこともあり、一段の上値は追いにくい」(先のブローカー)とみられている。
 ユーロも午前9時以降、対円は堅調。対ドルは小高い。正午現在、1ユーロ=162円68~72銭(12月30日午後5時、164円63~66銭)、対ドルでは1.0316~0316ドル(同1.0426~0426ドル)。

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