〔東京外為〕ドル、157円台半ば=材料難から方向感出にくい(6日午前9時) 2025年01月06日 11時53分

 年明け最初の取引となった6日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、新規材料難から1ドル=157円半ばでもみ合っている。年末は総じて方向感の出にくい状況が続き、年明けも同様の地合いとなっている。午前9時現在、157円51~52銭と前日(12月30日午後5時、157円88~89銭)比37銭のドル安・円高。
 日本が長期連休となった年末年始のドル円は一時上下する場面もあったが、総じて157円台を中心とするレンジ圏で推移した。年末31日のアジア時間は、米金利低下を背景に一時156円前後に下押したが、その後は持ち直した。年明けには2日のアジア終盤から3日の米国時間中盤にやや上下したが、終盤は157円台前半で小動きだった。
 6日東京時間の早朝は157円10銭台で取引された後はやや買われている。年末年始は「特段の材料は浮上せず、全般は持ち高調整の取引が支配的だった」(FX業者)と指摘されている。
 また、年末年始は国内勢の不在で取引が薄くなり、フラッシュクラッシュなど相場の急変動も起きやすいが、「総じて落ち着いた展開で、方向感を欠いた」(大手邦銀)という。このほか、今週は、週末に米雇用統計という注目材料を控えていることもあり、「それまでは様子見姿勢が続き、ドル円は上下に動きにくい」(同)との声が聞かれる。
 ユーロは年末年始を経て対円、対ドルで下落。午前9時現在、1ユーロ=162円32~33銭(12月30日午後5時、164円63~66銭)、対ドルでは1.0304~0305ドル(同1.0426~0426ドル)。

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