〔東京外為〕ドル、150円台近辺=株高で強含み(3日午後3時) 2024年12月03日 15時05分
3日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅高などで買い戻され、1ドル=150円台近辺に強含んだ。午後3時現在、150円02~03銭と前日(午後5時、150円24~25銭)比22銭のドル安・円高。
前日の海外市場では、米国時間の序盤は150円20~30銭程度でもみ合い。中盤は、大口の売りに押され、149円05銭付近に急落。その後は、ショートカバーで149円60~70銭台に戻したが、終盤はウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事が17、18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)について「現時点では利下げ支持に傾いている」と発言すると再び売られ、149円20銭台に下落した。
東京時間の午前は、日経平均の上昇や輸入企業の買いを受けて、149円90銭台に上昇。午後も、日経平均の一段高や時間外取引での米長期金利上昇で、150円20銭台へ水準を切り上げた。
東京市場は、買い戻しが優勢。日経平均株価の大幅高などに加え、「NISAでの米株買いに伴う円売りが出ている」(外為仲介業者)という。もっとも、日銀の12月利上げ観測がくすぶるため、前日の東京終盤付近では頭打ちとなった。
この後も、「日米の金融政策の方向性の違いから戻りは限られ、150円前半では上値が重くなる」(国内銀行)との見方が多い。
ユーロは正午に比べ対円で小幅高、対ドルで小動き。午後3時現在、1ユーロ=157円38~42銭(前日午後5時、157円76~78銭)、対ドルでは1.0491~0491ドル(同1.0501~0501ドル)。