トランプ政策好感へ 2024年12月03日 14時25分
大和アセットマネジメント・チーフ・ストラテジスト高橋卓也氏
株式市場はトランプ次期米大統領による市場重視の政策スタンスを好感し、上昇基調をたどるとみている。日経平均株価は年末年始を挟んで4万円回復に向かうだろう。
日経平均は8月の急落後、底堅く推移する半面、上値が重い展開を余儀なくされている。夏場に円高が進むなど為替相場が不安定なことやトランプ氏の掲げる輸入関税引き上げにより、自動車など外需企業の業績が抑えられるとの懸念が背景にある。
しかし、トランプ氏が大統領選に勝利できた大きな要因の一つは、バイデン政権がインフレ進行をもたらしたという批判が支持されたことだ。株価を自身の「成績表」と見なす面もあり、インフレや株安を放置することは考えにくい。関税の引き上げや不法移民の強制送還といった公約を言葉通りではなく、比較的穏健な形で実行しそうだと伝われば、市場に買い安心感が広がる可能性は十分にある。