〔東京外為〕ドル、149円台後半=株大幅高などで(3日正午) 2024年12月03日 12時06分
3日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅高などに支援され、1ドル=149円台後半となっている。一時は150円近くまで買われたが、正午にかけてやや伸び悩んでいる。正午現在、149円86~87銭と前日(午後5時、150円24~25銭)比38銭のドル安・円高。
前日の海外市場では、欧州時間は150円台前半で推移した後、米国時間に下落した。ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事が2日の講演で、17、18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)について、「現時点では利下げ支持に傾いている」と発言。米長期金利が低下し、ドル円は一時149円近くまで下げた。終盤は買い戻され、149円50銭台に持ち直した。
東京時間の早朝は149円台半ばで取引された。午前9時以降、実需筋の買いがやや優勢となり、仲値にかけて149円80銭台に浮上。いったん売り戻されたが、日経平均の大幅高で買い直され、午前11時すぎに150円付近まで上値を伸ばした。ただ、同水準では戻り売りも出て、正午前後はやや伸び悩んだ。
実需筋の買いや日経平均大幅高でドル円は水準を切り上げたが、「米利下げ観測も根強く、上値は追いきれない」(為替ブローカー)という。「日銀の追加利上げも意識され、150円台に乗せる勢いはない」(大手邦銀)との指摘もある。週末に米雇用統計を控えており、「当面は149円台を軸にもみ合うのではないか」(同)との声が聞かれる。
ユーロも午前9時以降、対円で強含み。対ドルは小安い。正午現在、1ユーロ=157円18~20銭(前日午後5時、157円76~78銭)、対ドルでは1.0488~0488ドル(同1.0501~0501ドル)。