1月にも史上最高値 2024年10月04日 14時19分

ニッセイアセットマネジメント投資工学開発センター長・吉野貴晶氏
 足元では衆院選などを前に様子見姿勢が広がり、買い上がる材料に乏しい。しかし、米大統領選後には買いが強まり、日経平均株価は上昇基調に転じるだろう。来年1月には4万3000円まで値上がりし、史上最高値を更新するとみる。
 日銀の追加利上げは今年12月にも実施されると考える。米国の利下げトレンドも持続するとみられ、円高傾向は続くだろう。来年は為替が1ドル=130円台で推移すると予想する。円高進行で輸出関連株が下落しても、内需銘柄や好調な非製造業が日経平均を押し上げるだろう。
 下値のめどは3万7000円。中東情勢をはじめとする地政学リスクなどの影響で、一時的に値下がりするかもしれない。ただ、個人投資家による押し目買いが相場を下支えしそうだ。
 円高で企業の業績見通しが保守的になることが見込まれる。このため、見通しの修正が出始める2月以降は1月に比べて弱含む展開を予想する。

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