〔東京外為〕ドル、146円台半ば=実需売りなどで(4日正午) 2024年10月04日 14時09分

 4日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需売りなどに押され、1ドル=146円台半ばとなった。正午現在は146円40~40銭と前日(午後5時、146円46~47銭)比06銭の小幅ドル安・円高。
 ドル円は早朝、米国時間の終盤に方向感を欠いた流れを受けて、146円60~90銭台でもみ合い。仲値公示にかけては、実需売りが優勢となり、146円50銭台まで水準を切り下げた。その後は、米国時間に発表される米雇用統計を控えて、様子見ムードが広がり、正午に向けては、146円40銭台に弱含んでいる。
 前日の海外市場では、欧州時間は東京終盤に買われた流れを引き継ぎ、147円近辺に上伸。米国時間の序盤は、米新規失業保険申請件数の悪化を受けて146円50銭前後まで下落。その後は、次いで発表されたISM米非製造業購買担当者景況指数(PMI)の好調な結果に支援され、いったん147円10銭台に水準を切り上げた。ただ、買いは続かず、中盤にかけて146円台後半に軟化すると、終盤は同水準で伸び悩んだ。
 東京時間は、実質的な五・十日に当たり、「仲値公示にかけては実需売りが多く出た」(国内銀行)とされる。午後には、石破首相の所信表明が予定されるが、「それほど材料視されないのではないか」(外為仲介業者)との声が聞かれた。市場の注目は米雇用統計に集まっており、午後も「様子見ムードが広がる」(先の国内銀行)とされ、明確な方向感は出にくいとの見方が多い。
 ユーロは朝方に比べ対円で下落、対ドルで小幅軟化。正午現在、1ユーロ=161円48~49銭(前日午後5時、161円56~59銭)、対ドルでは1.1030~1030ドル(同1.1033~1033ドル)。

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