〔米株式〕NYダウ反発、272ドル高=取引時間中の最高値更新(19日午前) 2025年08月19日 23時41分

 【ニューヨーク時事】19日午前のニューヨーク株式相場は、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」などを控えて様子見の雰囲気が強い中、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は取引時間中の最高値を一時更新した。午前10時35分現在は、ダウ平均が前日終値比272.70ドル高の4万5184.52ドル、ハイテク株中心のナスダック総合指数が149.97ポイント安の2万1479.80。
 最大の注目イベント、米ジャクソンホール会議(21~23日開催)でのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長による講演待ちで、この日は持ち高調整の商いが中心。今週はまた、消費動向を占う上で、小売り各社が発表する四半期決算も投資家の関心を集めている。
 米住宅改装用品小売り大手ホーム・デポが朝方発表した2025年5~7月期決算は増収減益で、売上高と調整後の1株当たり利益は市場予想を下回った。米高関税政策を巡る不透明感から消費者景況感が冷え込み、大規模な住宅改修が低調だったことが響いた形。ただ、26年1月通期業績見通しを据え置いたことが好感され、同社株は大幅上昇、ダウ平均全体を下支えしている。塗料メーカーのシャーウィン・ウィリアムズも連れ高。
 一方、米商務省が発表した7月の住宅着工件数は市場予想を上回ったが、先行指標である住宅着工許可件数は予想を下回り、全体的にまちまちの内容だった。

市況・概況