〔東京外為〕ドル、147円台後半=米金利上昇で上伸(19日午後5時) 2025年08月19日 17時06分

 19日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇を眺めて、1ドル=147円台後半に上伸した。ただ、終盤は、国内の長期金利が上昇したことを受けて伸び悩んだ。午後5時現在、147円69~71銭と前日(午後5時、147円46~46銭)比23銭のドル高・円安。
 東京早朝は147円70~90銭台で小動き。午前9時以降は、高値を更新した日経平均株価がマイナス圏に値を消すと、147円70銭付近まで水準を切り下げた。その後、S&Pグローバル・レーティングスが米国債の長期格付けを「AAプラス」で据え置いたと発表したことを受けて、リスクオンムードが広がり、午前10時半ごろに148円10銭付近に急上昇し、約1週間ぶりの高値を付けた。その後は、戻り売りも多く出て、正午に向けては147円70~80銭台で推移した。
 午後は、147円60~80銭台で動意薄となった。午後3時ごろに、国内の長期金利が7月25日以来の高水準まで上昇したことを受け、ドル売り・円買いが強まり、147円50銭台に軟化した。午後5時にかけては、147円60銭台で下げ渋った。
 ドル円は、米金利上昇でドル買い・円売りが優勢だった前日の米国市場の流れを引き継いだが、東京市場は伸び悩む展開だった。市場は、21日から開催されるジャクソンホール会議に注目しており、持ち高調整主体の売買にとどまった。海外時間も、積極的な売り買いは手控えられ、「147円台後半を中心としたもみ合いになる」(FX会社)との見方が大勢となっている。
 ユーロは対円で上昇、対ドルでは横ばい。午後5時現在、1ユーロ=172円57~58銭(前日午後5時、172円23~26銭)、対ドルでは1.1683~1683ドル(同1.1681~1681ドル)。

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