〔NY石油〕WTI反落、62ドル台(19日午前) 2025年08月19日 23時26分

 【ニューヨーク時事】19日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、トランプ米大統領とロシア・ウクライナ両国首脳との間の和平交渉を巡る期待が広がる中、反落している。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は午前10時2分現在、前日清算値(終値に相当)比0.77ドル安の1バレル=62.65ドル。
 トランプ氏は18日、ウクライナのゼレンスキー大統領や欧州首脳とホワイトハウスで会談し、ロシアによるウクライナ侵攻に関し協議した。トランプ氏は将来のウクライナ再侵攻を防ぐ「安全の保証」に米国も関与する方針を確認。合間にロシアのプーチン大統領とも電話会談し、2週間以内にロシアとウクライナの首脳会談を実現させる考えで一致した。和平実現に向けた協議進展への期待が広がる中、対ロ追加制裁に対する警戒感が緩和。需給引き締まり懸念が幾分後退し、原油は売りが先行している。
 供給混乱懸念などを背景に前日の相場は約1%上昇。利益確定の売りも出やすい地合いとなっている。

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