〔東京外為〕ドル、143円台半ば=低調なADPで下落(3日午前9時) 2025年07月03日 09時03分

 3日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、6月のADP全米雇用報告の低調な結果を受けて、1ドル=143円台半ばに下落した。午前9時現在、1ドル=143円52~53銭と前日(午後5時、143円89~90銭)比37銭のドル安・円高。。
 2日の欧州時間の序盤は、ADPの発表を待つ持ち高調整の買いと、時間外取引での米長期金利上昇を受けて、143円70銭台から144円20銭台へ上昇した。米国時間序盤に発表されたADP非農業部門の民間就業者数が前月比3万3000人減と、市場予想(ロイター)の9万5000人増に反した結果が嫌気され、143円40銭台まで下落した。その後は、一時144円10銭台まで買い戻された。ただ、中盤には長期金利低下を眺めて143円60銭台まで軟調に推移し、終盤にかけても143円40銭台から50銭台で小幅安となった。
 3日の東京時間の早朝もおおむね同水準で小動きとなっている。ADPの市場予想を下回った弱い結果を受けて、市場は「米雇用統計が前月に比べて下振れると警戒している」(FX会社)といい、FRBの早期利下げ観測が高まり、ドル売りがやや強めとなった。
 本日も雇用統計待ちで様子見ムードは続き、「日経平均株価や米金利を手掛かりに、レンジ相場となる」(資産運用会社)との声が聞かれる。
 ユーロは対円で小動き、対ドルで上昇。午前9時現在、1ユーロ=169円32~34銭(前日午後5時、169円41~43銭)、対ドルでは1.1797~1798ドル(同1.1773~1773ドル)。

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