〔東京外為〕ドル、144円台半ば=買い一巡後は伸び悩む(9日正午) 2025年06月09日 12時35分
9日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いが一巡した後は売り戻され、1ドル=144円台半ばに伸び悩んだ。仲値前後は145円近くまで買われたが、その後はじりじりと値を下げた。時間外取引で米長期金利がやや低下したことなどが圧迫要因。正午現在は、1ドル=144円48~50銭と前週末(午後5時、143円90~91銭)比58銭のドル高・円安。
前週末の海外市場では、欧州時間は144円10銭台を軸にもみ合った後、米国時間に水準が切り上がった。米雇用統計が堅調な内容となり、米長期金利が上昇。ドル円は一時145円10銭近くまで上値を伸ばした。終盤は買い一服となり、144円80銭台に押し戻された。
週明け東京早朝は144円60銭台にやや軟化。午前9時以降は実需筋の買いが優勢となり、仲値前後は144円90銭台まで上値を伸ばした。ただ、買い一巡後は戻り売りに押され、午前11時半すぎには144円30銭台に下落。正午に向けては144円40銭台へと若干強含む動きとなった。
午前中は実需筋の買いで上値を追ったが、「145円前後は前週末の海外時間でも上値として意識された水準で、これを上抜ける材料は見当たらない」(大手邦銀)こともあり、買い一巡後は調整売りに押された。また、「米長期金利がやや低下したことも調整売りを誘ったのではないか」(為替ブローカー)との指摘が聞かれた。
ユーロも午前9時以降、対円は伸び悩み。対ドルは強含み。正午現在は、1ユーロ=164円97~99銭(前週末午後5時、164円43~45銭)、対ドルでは1.1416~1417ドル(同1.1426~1427ドル)。