〔東京外為〕ドル、144円台前半=終盤、調整売りで軟化(4日午後5時) 2025年06月04日 17時05分
4日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、終盤、調整的な売りが出て、1ドル=144円台前半で軟化している。時間外取引で米長期金利の上昇が一服したことで調整的な売りが出たとみられる。午後5時現在、144円09~09銭と前日(午後5時、142円82~84銭)比1円27銭の大幅ドル高・円安。
前日の海外市場では、米国時間の序盤に発表された4月の雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人数が3カ月ぶりに増加したことを背景に米長期金利が上昇したことに支援され、144円10銭付近へ上伸した。終盤は、長期金利の上昇が一服したことから143円90銭前後に伸び悩んだ。
4日の東京時間の早朝も同水準で推移した。午前9時以降は、日経平均株価の大幅高や大口の買いで144円20銭台へ上昇。その後は、日経平均の伸び悩みを受けて売り戻され、仲値すぎには143円60銭台に反落した。ただ、同水準では買い戻しが入ったほか、午後も買いが継続し、一時144円30銭台に浮上。もっとも終盤になると売りが優勢となり、やや水準を下げた。
午後は「米長期金利の上昇がドル円を一時的に支援した」(為替ブローカー)が、終盤に米金利上昇は一服。「全般的にドル売りが優勢となり、ドル円も下押す展開だった」(大手邦銀)と指摘される。目先は、日本時間今夜のADP全米雇用報告や5月のISM米サービス業PMIを控え、「様子見ムードが強まるだろう」(同)との声が聞かれる。
ユーロは終盤、対円、対ドルで強含み。午後5時現在、1ユーロ=164円06~08銭(前日午後5時、163円04~04銭)、対ドルでは1.1386~1386ドル(同1.1414~1415ドル)。