〔東京外為〕ドル、142円台前半=円安是正の要求観測で下落(18日午後5時) 2025年04月18日 17時06分

 18日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、来週にも開催が見込まれる日米財務相会談でトランプ米政権が円安是正を求めるとの観測などから、1ドル=142円台前半に下落した。午後5時現在、142円38~40銭と前日(午後5時、142円88~90銭)比50銭のドル安・円高。
 前日の欧州時間は、米長期金利低下を眺め、143円前後から142円台半ばに下落。米国時間は、4月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想を大きく下回り、米国株の大幅安を受けて一時141円90銭前後まで値を下げた。その後は押し目買いなどで142円70銭前後まで回復。ただ、トランプ米大統領がパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長について利下げ判断が遅いと批判し、「私が求めれば辞任する」などと語ったと伝えられた後は142円台前半で上値の重い展開になった。
 18日東京時間も米市場の流れを引き継ぎ、142円台前半でもみ合った。加藤勝信財務相が、来週の訪米に向けて調整中で、ベセント米財務長官との会談を模索していることを明らかにした上で、為替に関し「日米間で緊密な連携を図るという思いで協議を進めたい」などと語ったと伝えられると、一時142円15銭前後まで値を下げた。
 本日は実質的な五・十日に当たり、仲値公示に向けて「輸入企業のドル買い・円売りがやや優勢だった」(外為仲介業者)ほか、日経平均株価が上げ幅を拡大したのを受け、いったん142円台半ばまで値を戻したが、その後は142円20~30銭台の狭いレンジで推移した。イースター休暇入りで海外勢の参加が少ないことも動意薄の要因になった。
 ユーロは対円で下落、対ドルでは横ばい圏。午後5時現在、1ユーロ=161円86~91銭(前日午後5時、162円52~54銭)、対ドルでは1.1369~1371ドル(同1.1376~1377ドル)。

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