〔米株式〕NYダウ小動き、84ドル高=ナスダックは安い(23日午前) 2025年01月24日 00時11分
【ニューヨーク時事】23日午前のニューヨーク株式相場は、トランプ米大統領の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でのオンライン演説待ちで、小動きとなっている。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比84.09ドル高の4万4240.82ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が85.30ポイント安の1万9924.04。
就任4日目のトランプ大統領はこの日、ダボス会議にオンラインで出席し、米東部時間午前11時に演説を行う見通し。同氏は前日までに、カナダ、メキシコに加え、中国と欧州連合(EU)への関税引き上げに言及したほか、経済協力開発機構(OECD)加盟国を中心とした国際課税ルールを米国に適用しない方針を表明しており、景気への影響を警戒する市場は同氏の発言を注視している。
このほか、2024年10~12月期の企業決算や、経済指標も引き続き注目材料。米労働省が朝方発表した新規失業保険申請(18日までの1週間)は前週比6000件増の22万3000件と、2週連続で悪化した。また、25年1~3月期の業績予想が失望されたアメリカン航空グループが売り込まれているほか、前日の株高をけん引した人工知能(AI)関連企業が値下がりしている。
その他の個別銘柄では、強気な業績予想を示したGEエアロスペースが大幅高。米金利上昇を眺め、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなどの金融大手も堅調。