押し目買いのチャンス 2025年03月18日 14時41分
コムジェスト・アセットマネジメント社長・高橋庸介氏
日本株は割安水準で押し目買いのチャンスだ。米国の関税動向により株式市場が動揺し、日経平均株価も下落した。とはいえ、国内企業の業績は堅調で、日経平均も適正な水準に戻るだろう。
2026年3月期業績の増益率は1桁台後半の伸びが期待できる。その前提に立ち、日経平均を一つの銘柄に見立てると1株当たり利益(EPS)は2700円となり、株価収益率(PER)を16倍とすると4万3000円程度まで上昇する。ただし、自己資本利益率(ROE)の改善が条件だ。自社株買いや株主還元に加え、東証による市場改革の継続も必要になる。
日銀は利上げを急がないとみる。為替相場が今以上に円安基調に傾くのは想定しづらく、金利引き上げは株式市場へのダメージが大きい。
ウクライナ情勢が以前より落ち着き、地政学的リスクは低下している。一方、米国で深刻な景気後退が起きれば、見通しが崩れる。